XBOX360で、ダウンロードのみで販売されているXBLA(エックスボックス ライブアーケード)にはこの「LIMBO」の他にも面白いゲームがいっぱいあってオススメです!値段も600円から1800円までとかなり安く購入できる上、煩わしいディスクの入れ替えをすることなくハードディスクやメモリーユニットから簡単に起動することができるのも良いです!(・∀・)
Xbox LIVEアーケードで配信され、2010年のスマッシュヒットになった「LIMBO」。GDC 2010の「Independent Games Festival」で「Excellence in Visual Art」と「Technical Excellence」の二冠にも輝いた本作は、白と黒のモノトーンを基調とした影絵のような不気味なアートワークと、キャラクターが何度も死ぬのを前提にパズルを解いていくというゲームだ。 開発元のPlaydeadは、デンマークの首都・コペンハーゲンを本拠にわずか11名の開発者で構成されるインディーズ系開発チーム。その処女作であり出世作となったLIMBOの開発中3年にわたって繰り返されたという試行錯誤の内容がGDC 2011で語られたので紹介たいと思います。
「Designing LIMBO's Puzzle」(LIMBOのパズルをデザインする方法)という題でセッションを行ったのは、PlaydeadのリードデザイナーJeppe Carlsen(イェペ・カールセン)氏。LIMBOの制作に先立って「Uncharted 2: Among Thieves」や「Prince of Persia」(※2008年版)などを参考にプレイしたが、どれもPlaydeadの目指すものではなかったというところから話を始めています。
Carlsen氏によれば「既存のゲームは、ただ『デザインされたとおりの道筋でパズルを解いていく』だけだったり、『あてずっぽうな実験を繰り返す』だけだったりし、プレイヤーが集中して考え込むような要素が欠如している。だからPlaydeadでは、モノトーンをベースにゲーム世界の構成要素を極力最小限に抑えながら、いかにして『複雑な思考を要求するパズル』にできるか」これこそが、LIMBOにおける大きなテーマになったとのことだ。 セッションではこの後、LIMBOのためにC++ベースで自社開発したレベルエディタを使い実際に会場でレベルを作って見せながら、「どのようにPlaydeadが制作を進めていったのか」の説明がなされました。 そこで最初に紹介されたのが「チェーンを使って電気の流れるコンベアを飛び越える」というパズル。Carlsen氏は,プレイヤー側の心理と行動を想定しながらプレイヤーが、フラストレーションを溜めることなく挑戦的な気持ちでパズルを解いていける方向性を検討&検証したという。
Playdeadの考える「プレイヤーがパズルを解いていく流れ」は、以下のとおり。
1. まず,コンベアのある場所まで行く。そこでチェーンにぶら下がるか、コンベアに落ちて感電するかして死ぬ。
2. その後、チェーンの現在地からセーフゾーンまでの距離が足りないのを理解していったん後戻りする。
3. 戻った場所にある装置を発見し、押してみるとチェーンが遠ざかるように動き出すのが見える。
4. プレイヤーは、動き出したチェーンに飛び移ろうとするがすでにチェーンは手の届く距離から離れていて落下。やはり感電して死ぬ。
5. ここで、プレイヤーは距離感を感じ取り チェーンを揺らすことを思い付く。
6. チェーンを揺らしてから再度装置を押してジャンプする。
7. チェーンに手が届き、無事遠方のセーフゾーンに無事に着地する。
もちろん、必ずしもすべてのプレイヤーが同じ行動をとるというわけではないが、LIMBOで重要な要素になっている「物理」を把握できれば、いくつかの試行錯誤を繰り返すことによってパズルが“解けていく”はずであり、それが醍醐味だとCarlsen氏は言っています。
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